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10分でわかる個人年金保険。個人年金保険のメリット・デメリットを学ぼう

生命保険を学ぶ
この記事は約 7 分で読めます。 194 Views

「社会保障の予算が日本の財政を圧迫している」「少子高齢化で年金の将来が心配」そういった不安は当たり前に出てくるものです。
そんな時、貯金だけで老後に備えるのは少々、心もとないと言うことで身近な保険を考えるのも、選択肢の一つと思う人も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんな個人年金保険のメリット・デメリットを解説します。
個人年金保険に加入の参考にしてください。

個人年金保険とは?

主に老後の生活資金確保のための手段の一つで、そのうちの民間の生命保険会社が販売する保険商品です。
基本的に払い込んだ保険料を保険会社が運用して、手数料などを差し引いた額を保険加入者へ払い戻す保険となります。
大きな死亡保障はありませんが変額タイプではない保険は、支払う金額と受け取る金額が加入する時に確定するのでわかりやすい保険です。
保険料控除も「生命保険料控除」「介護保険控除」とは別に「個人年金保険控除」の枠があるので合わせて12万円の控除を受けることができます。

大きな会社では年金の三階に相当する企業年金などがありますが、企業年金を備えていない会社のサラリーマンや、自営業(フリーランス)で活動されている方はでこういった個人年金保険や個人型確定拠出年金で備える事も選択肢の一つで、それらの上乗せで加入する民間の保険会社が販売する保険商品です。

 

個人年金保険の種類

個人年金保険の種類

  • 個人年金保険

契約時に決めた年齢から決まった金額が受け取れる保険です。年金開始時に金額が決まる保険もあります。

特徴としては契約時に支払われる年金額が確定するので、資金計画を立てやすいという面があるのですがインフレで物価が上がり始めると年金の価値が目減りしてしまう欠点があります。

  • 変額個人年金保険

株式や債券などの投資商品を中心にして、払い込まれた資金を運用して、その運用結果によって年金額が変わる保険です。

運用結果によっては年金額が思ったより増えない、または減ってしまうという恐れがありますが、反面インフレには強いです。

年金の受け取り期間でも違いがある

  • 生きている限り年金が受け取れる保険

保証期間は生死に関わらず年金を受け取ることができ、その後は生きている限り年金が受け取れるタイプの保険。
保証期間は5年10年などがあります。

  • 一定期間、年金を受け取ることができる保険

契約時に決めた期間は必ず年金が受け取れるタイプの保険。
期間は5、10、15年が多い。

個人年金保険のメリット

銀行の預金より利率が高い

満期まで保険料を支払い続けることができれば、銀行の預金などよりも受け取る金額は多くなります。
お金を預ける期間が保険加入時に決まるので保険会社がお金を運用しやすいためです。

普通預金よりも定期預金の方が金利が高く、半年の定期預金より1年の定期預金の金利の方が高いのと同じ理屈です。

お金を貯めやすい

保険料の支払い方法が、毎月の口座引き落としやクレジットカード支払いなので意識をせずに支払いが済むためです。
毎月のローンなどのように自動で引き落とされるものは意識せずに済むようになっています。

意志の弱い方でも、一定額毎月積み立てることができやすいものではあると思います。

個人年金保険料控除を受けることができるので節税効果がある

具体的な控除の金額は保険料にも寄りますが、最高で所得税4万円・住民税2.8万円まで控除されます。といってもよく分かりませんよね?

この場合の控除とは、税金の計算に入る給料の金額から控除(引かれる)されると言うことです。

ざっくりとした計算ですが、年収600万円の会社員が最高の所得税の控除額4万円、住民税の控除額を受けると年末調整で10800円戻って来ることになります。

30年で所得税と住民税で合わせて32万4千円の控除、毎月1万円で年間12万円の保険料を支払っているとしたら9%の保険料のディスカウントです。

ただ掛け金が上がれば控除のメリットは薄れて来るので要注意です。

契約者貸付制度があれば保険を維持したまま資金を流用することができる

満期前に解約すると、支払った保険料よりも解約時の返戻金が下回り損失が大きくなります。

保健契約時に契約者貸付制度がある保険を選べば、保険を解約することなく資金を用意することができます。

いざという時に頼りになる制度ですので契約者貸付制度がある保険を選ぶのも選択肢です。

ただ使いすぎると年金の受け取り時に年金額が少ない。肝心の老後資金が足りないという事にもなりかねません。

契約者貸付制度を使う際には計画的に利用しましょう。

リスクを取らずにお金を増やしたい人には向く

とにかくお金を増やすことよりも、何よりも面倒が無く途中のメンテナンスもあまり必要が無いという意味では便利です。

ただ変額タイプの個人年金保険は、運用結果次第で資金がマイナスになる場合があります。

加入時に変額タイプなのか、普通の個人年金保険なのかはしっかりと確認しておきましょう。

資金に余裕のある人には向いている

途中で解約することなく、間違いなく満期まで払い込み続けられる。

他の資産運用も並行して行えるなど、資金に余裕がある人には分散投資の選択肢の一つとして考えることもできます。

将来の資金計画が立てやすい

確定個人年金保険を選べば、契約するときに受け取り始める年齢や金額を柔軟に決めることができるので、定年退職後に公的年金受給までのつなぎ資金として加入するなどの使い方が考えられます。

目的をはっきり持って入るのなら使いやすい保険商品ですね。

個人年金保険のデメリット

満期前に解約すると損をする

個人年金保険はほとんどの場合、満期、年金受給開始前に解約したら払込金額より解約返戻金の方が少なくなります。また、契約期間が短い場合は解約返戻金が受け取れないか、ごく僅かになります。

変額個人年金保険は運用実績に基づいて支払われます。ですが、解約返戻金には最低保証は無く、払込保険料よりも解約返戻金が下回って損失が生じる場合があります。

個人年金保険のほとんどの満期は60歳や65歳です。

加入時期は様々ですが、少なくとも20年から30年、長いと40年近くも元本割れの時期が続くと考えると、金融商品としてはダメな商品と思われます。

大きなリターンはない

手数料など商品自体の違いが大きいので単純比較はできませんが、投資信託などを買った場合に比べると資金の増え方は小さいです。

自身でリスクを取って運用できるのならより大きなリターンが見込めます。自分のトレード手法に自身があるのなら、ご自身で運用されるのも一つの手です。

インフレに弱い

変額タイプでは無い利率確定型の商品ではインフレ時に思ったよりも受け取る価値が小さくなってしまう場合があります。

特にアベノミクス以降、日本政府は日本経済をインフレにしたいと言う政策を続けています。今後ますますインフレ誘導が続くと思われるので利率確定型の商品を検討されている方は慎重に判断をしてください。

終身年金は早く死ぬと損が大きい

今、ネット上で試算できる個人年金保険の終身年金タイプで試算してみると加入年齢にかかわらず、年金受取開始の65歳から22年は生きないと支払った保険料を年金額が下回ります。(10年は支払期間が設定されているので600万円は確実に受け取れますが)

払込保険料と受取年金額の試算と損益分岐点の図を入れる

長く生きるかは事前に知る事はできませんが、損をしたくないなら終身年金は避けたほうが無難です。

保険会社の倒産のリスク

加入した年金保険の保険会社が倒産した場合は、生命保険契約者保護機構が一定の額を保証してくれますが、受け取れるはずだった金額より減る可能性が高いです。確定年金保険の場合も元本割れの可能性があります。

銀行預金なら預金保険制度で銀行ごとに1000万円までは保護されるのですが、保険には決まった金額がありません。

まとめ

老後の資金を用意するという事に関して個人年金保険が最適とは、残念ながら言うことはできません。
ただメリットのところでのべたように「お金が貯めやすい」「資金に余裕があって選択肢の一つ」として選ぶには選ぶ事は悪くないと思います。
節税についても老後資金であれば「確定拠出年金」など他に節税に適しているものもあります。
まだ若く時間もあると言う方、逆に老後まであまり時間もなく資金の目処もあまり立っていないと言う方には向いていないでしょう。

個人年金保険を検討している方は、この記事でメリット・デメリットを把握して良い老後の備えの参考としてください。

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